日本がドイツ、スペインとW杯優勝経験国を撃破し、2大会連続で決勝トーナメントの扉を開いた。次戦は5日にクロアチアと対戦する。元日本代表FWで日刊スポーツ評論家の永島昭浩氏(58)は「次も負けることはない」と断言する。その理由とは。

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日本の戦いに迷いはなくなった。この戦略を貫き通せば、次も負けることはないだろう。クロアチアは1次リーグの3試合で、1試合だけ1人を入れ替えた以外は先発メンバーを固定して臨んでいる。(初戦はブラシッチ、2戦目からリバヤを起用)

日本戦も同じメンバーが予想されるが、完全に疲労がたまっているはずだ。同じ中3日での戦い。ピッチの横幅を広く使い、相手の体力を消耗させることを徹底すれば、間違いなく勝てる。疲れているクロアチアに対し、前半だけで1試合分の体力を使わせるくらいにして、ドイツ、スペインに勝ったように足が止まった時点で弱点を突いて一気にゴールを奪う。コスタリカ戦の反省を生かせば、それほど恐れることはない。

コロナ禍で交代枠が5枚になったことを、日本は最大限生かしている。勝つためには何をすべきか-。途中から入った選手が、それをしっかり理解していることが快進撃の理由だろう。スペイン戦で後半から入った堂安のシュートは迷いがなく、魂がこもっていた。

ターンオーバーをしつつ、交代選手も含めた総力戦を仕掛けている日本は、まだ走れるはずだ。ブレることなくプラン通りの戦いをすれば歴史の扉は開ける。(日刊スポーツ評論家)