外国籍の選手もいれば、3人体制も。クラブによって、キャプテンの人選はさまざま。J1の各チームの主将は誰か? 調べてみた。

1位 川崎F DF谷口

2位 横浜 MF喜田

3位神戸 MFイニエスタ

4位 名古屋 DF丸山

5位 浦和 MF阿部

6位 鹿島 MF三竿

7位 鳥栖 DFエドゥアルド

8位 福岡 MF前

9位 東京 MF東

10位 広島 DF佐々木

11位 札幌 MF宮沢

12位 C大阪 MF清武

13位 柏 MF大谷

14位 G大阪 DF三浦

15位 清水 GK権田、MF竹内、DF鈴木

16位 徳島 MF岩尾

17位 湘南 DF石原、DF岡本、MF梅崎

18位 大分 GK高木

19位 仙台 DF蜂須賀

20位 横浜FC MF瀬古(順位は4日時点)

異例? の3人制を敷く清水、湘南も注目だが、目を引くのは最下位の横浜FC。ボランチ瀬古は20クラブ中、最も若いキャリアでキャプテンマークを巻く。年齢だけで言えば、湘南DF石原が最年少の22歳だが、今季でプロ5年目。明大から加入した横浜FCの瀬古は23歳だが、まだ2年目。当初はGK南が主将に任命されたが、シーズン途中でJ2大宮へ移籍。そんな経緯もあり、瀬古が8月に新キャプテンの大役を任された。

チームにはJ1の最年長出場記録を持つ54歳のFWカズ(三浦知良)、43歳のMF中村らレジェンドの存在感が際立つ。一方で瀬古とボランチを組むことが多いMF安永は20歳。年齢増の幅が大きい中で、瀬古はおくすることなくチームの先頭に立つ。早川監督も「年齢層の多い中、周りのことに目を配りながら、相談しながらやってくれている」と、その姿に目を細める。

本人の考えは至ってシンプルだった。

瀬古 それこそ、特別なことは全くしていない。全体を俯瞰(ふかん)して見ることは、キャプテンになる前からボランチとして大事なこと。「変えたか」と言ったら、目に見えて変わったことはない。

普段からクールな主将。ただ、時には感情むき出しで、ピッチを走り回る。27節の柏戦では、終了間際に、激しいタックルで、一発退場となった。退場処分は褒められるものではないが、チームを思うからこその熱量だった。早川監督は「プレーの部分でハードワークをして、先頭に立ってやっていることは、みんなが理解して、認めていることだと思う」とうなずく。

チームは最下位。降格圏を脱するためにも、一丸で勝利をつかむしかない。2年目の主将がチームを支え、若きキャプテンを周囲がカバーし、他クラブとの戦いに挑む。【栗田尚樹】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)