アジア大会サッカー女子で2大会ぶり2度目の金メダルを獲得した、なでしこジャパンが2日、開催地インドネシアから成田空港に帰国した。

中国との決勝では、終始押されながらも後半45分に途中出場のFW菅沢優衣香(27)が決勝点を決める劇的な結末だった。高倉麻子監督は、アジア勢相手に苦しんだ今大会と、その直前に米国、ブラジル、オーストラリアと戦った米国遠征を比べながら「(米国遠征から)ある程度、手応えを持って帰ってきましたが、(アジア大会で)自分たちのサッカーが全くできなかった。こんなにも違うんだなと思いました」と振り返った。来年6月のW杯フランス大会にむけて油断はなく「全ての面でレベルアップしないといけない。自分たちのスタイルを出せる重要さ、そして逆に引き出しも増やさないと」と話した。

次の代表活動は11月11日に鳥取で行われる国際親善試合(対戦相手未定)となる。高倉監督は8月に行われたU-20(20歳以下)W杯フランス大会で優勝した「ヤングなでしこ」からのA代表選出も示唆した。「W杯でレギュラーをとるつもりできてほしい」と期待を込めつつ、若手世代との融合について「U-20と上(A代表)では全く違うのもなので、ゆっくり進めていきたい。ちょっと(池田)太監督と相談します」と話した。