日本と米国で争われる女子W杯カナダ大会決勝は、5日午後4時(日本時間6日午前8時)から行われる。大一番に向けて、なでしこジャパンは3日(同4日)、約2時間調整した。

 MF宮間あや(30=岡山湯郷)が、連覇への自信の言葉を並べた。「90分で片を付ける。誰が何をどう言おうと、やることは決まっているので大丈夫です」。少し笑顔を見せ、うなずきながら胸を張った。

 バンクーバー入りした前日3日夜にはミーティングを行い、今大会の米国を分析した。選手らによると、この日の非公開練習では相手を想定し、攻守における実践的な練習を繰り返した。特に守備に重きを置いた。「自分たちがやっかいな、人数を寄せて攻めてくるのではなく、多かろうが少なかろうが強引に攻めてきている」と対策も十分だ。

 11年ドイツ大会、12年ロンドン五輪はともに2失点。右サイドバックに有吉が入り、メンバーは変わったが「4バックのバランスの取り方はチームワーク、絆でできている」と手応えをつかんでいる。さらに「ピッチに立ってから何ができるかを感じ取れるチームですから」と、想定外のことが起きても動じることはないと自信を深めている。

 攻守にちぐはぐで9位に終わった3月の国際大会のアルガルベ杯(ポルトガル)から短期間で立て直し、決勝の舞台に立つ。「これだけいろいろなカードが組めるチャンスがある中で、チーム力が世界で1位、2位だということの証明」。最強決戦であることを意識しながら、連覇に挑む。