ブラインドサッカー日本代表の加藤健人(29=埼玉T.Wings)が26日までに日刊スポーツの取材に応じ、今年7月17日に結婚していたことを明かした。

 相手は介護医療施設に勤務する一般女性(26)で、加藤のクラブチームのサポートをしている。約2年半の交際を経て、結婚した。女性は妊娠しておらず、挙式・披露宴は未定という。

 9月2日には東京・代々木でリオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を争う「アジア選手権」(7日決勝)が行われる。加藤は「家庭を持ち、責任感も大きく変わりました。アジア選手権では、必ずリオ大会の出場権を獲得して、妻もブラジルへ連れて行きます」と話した。第1子は、東京大会が行われる20年に誕生させたい考えがある。

 福島市出身。小学3年から聖光学院1年までサッカーを続けた。18歳ごろに視神経が萎縮する「レーベル病」になり、視力をほぼ失った。両親がブラインドサッカー協会HPを見つけ、同競技に打ち込むようになった。07年に代表に選ばれ、主力選手に成長。「代表メンバー一オシャレ」と言われている。都内のアクサ生命保険で社員のマッサージを担当するセラピストとして勤務し、13年からは特別支援学校でブラインドサッカーの普及活動も行っている。