11月に欧州遠征(10日ブラジル戦=フランス・リール、14日ベルギー戦=ブルージュ)する日本代表のメンバー発表が31日、東京・本郷のJFAハウスで行われた。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)はブラジルのFWガブリエル・ジェズス(20=マンチェスター・シティ)を最も警戒した。

 ネイマール(パリサンジェルマン)やコウチーニョ(リバプール)の名前も挙げた上で「20歳のジェズスは、私に言わせれば世界で一番うまいアタッカーだと思います。20歳でも。身長は174センチぐらいですが、大きくない選手なのにクロスに合わせられる。ハイレベルのクオリティーを備えた選手。『20歳で、こんなにできるんだ』という選手です。マンチェスター・シティでは(アルゼンチン代表FW)アグエロが、ベンチに追いやられてしまっている。それをやったのが20歳です。日本の皆さんは理解しないといけない。彼が競争を生み出し、追いやったということ。グアルディオラが信頼してますよね」と称賛した。

 そのために、日本の選手にコミュニケーションを取ることを要求。「しっかり話し合いながら、ジェズスに対して守っていかないといけない。彼のところで多くのチャンスつくりますから。ただ、まだチームには話さない選手が多い。怒りたくなるくらい。何人かの選手には言いたい。お互い意見を言いなさいと。ちょっとでも弱点をさらしてしまえば、そこを突かれる」と持論をまくし立てた。