なでしこジャパンがFW岩渕真奈(24=INAC神戸)の2得点の活躍でヨルダンに勝利した。

 エースと期待される岩渕が、持ち場のゴール前で存在感を発揮した。格下のヨルダンに質の違いを見せつける2発。結果に飢えていただけに「とりあえず点を取れて良かった」とうなずいた。

 前半27分、ロングボールを足元に収めると、オフサイドを主張して緩慢になった相手の隙を逃さず左足で丁寧に蹴り込む。さらに3分後に味方とのワンツーパスで完全に中央を抜け出し、GKとの1対1を制した。

 10代の頃から活躍し、2011年の女子W杯優勝や12年ロンドン五輪の銀メダル獲得にも貢献した。近年は負傷に苦しんでいたストライカーが復活をアピールし、前線の定位置争いを活性化させた。

 12月には高倉監督体制で最初の公式大会となる東アジアE-1選手権に挑む。岩渕は「日本での開催で勝たなきゃいけない相手だし、タイトルが欲しい。点を取ってチームに貢献したい」と気合を入れた。