パリオリンピック(五輪)の切符を手にしたU-23日本代表が、同ウズベキスタン代表に1-0で勝ち、4大会ぶりの2度目の優勝を手にした。

1-0とリードして優勝が目前に迫った後半追加タイム、DF関根大輝(21=柏レイソル)が、ペナルティーエリア内でクロスボールを競り合った相手のヘディングしたボールが、腕に当たった。VARのオンフィールドレビュー(OFR)の末、ハンドの反則を取られ、相手にPKを与えた。

絶体絶命のピンチを救ったのが守護神GK小久保玲央ブライアン(23=ベンフィカ)だった。相手のPKを右に飛びビッグセーブ。ピンチを救った。

試合終了のホイッスルが鳴る前に感極まり、涙をこぼしていた。試合後、小久保は「チーム一丸となって優勝できたことをうれしく思う」と笑みをこぼし、PKストップの場面に「自分的にはあまり自信なかったのですが、みんなが駆け寄ってくれて、『大丈夫だよ、お前なら止められる』という言葉を信じて。止められたのですごくうれしい」と振り返った。

アジアの覇者としてパリ五輪へ進む。「まずはパリのことは考えずに、今いるチームメートと喜んで…。サポーターの皆さんは夜遅い中、ここまで応援してもらって感謝しかないです」。この日だけは喜びに浸ることを無邪気に語った。