日本代表ハリルホジッチ監督(65)が30日、W杯ロシア大会の組み合わせ抽選会(日本時間12月2日午前0時)を控えた心境を口にした。モスクワに向けて出発する前、千葉・成田空港で取材に応じ「いい結果になるかどうかは、くじを待たないといけない。ランキング上は、我々は下位。最強国がもしかしたら2つ、最悪の場合3つ、我々の組に入る。困難なグループになる可能性はあるが、それがW杯です」と覚悟した。

 「天国」「死の組」など抽選前からファンはシミュレーションを楽しんでいるが「皆さん、いろんな予想をしてくれていますけど、私は相手が分かるまで何も考えないようにしている。すべての対戦国が強いと思って、また開催都市もすべて厳しい環境と思って、すべて決まってから準備を進めたい」と泰然自若に構えた。

 願掛けしたか問われると「ノン」と苦笑いで首を振り、天井を見上げた。「私は天に何かあると思っていないし、地に足をつけてグラウンドで仕事を成し遂げる人間。リアリストすぎるのかもしれませんが」。相手がどこになっても「W杯は10回に1回の勝利をつかむところ」と割り切っており、最後は居合わせた空港利用客との記念撮影に応じたり「モスクワは寒いですからね」とリラックスモードで搭乗ゲートに入った。