東アジアE-1選手権に臨む日本代表が7日、都内で合宿4日目の練習を行った。前日の練習で頭を強打し、脳振とうで離脱したMF清武の代役として追加招集されたFW土居聖真(25=鹿島)が合流した。

 土居にとっては代表初招集のうれしい知らせ。しかし、連絡を受けたのはクラブ選手会の納会で訪れていた北海道でのことだった。急きょこの日昼の飛行機に飛び乗り、都内のグラウンドへと向かった。

 「全てが急きょです」と苦笑いしながら事情を説明。前日に協会スタッフから「もしかしたら」と事前連絡は受けていたことを明かし「普通に鹿島に帰ろうと思っていたんですけど、決まったということで。(決定は)今日聞きました」。すぐに移動して飛行機に乗り、空港から車で直接グラウンドへと足を運んだ。

 練習開始時間前に会場には到着したが、設備などの説明を受けていたため少し遅れて練習に合流。取材陣には冒頭のみの公開だったが、真新しい代表のジャージーに身を包み、元気に汗を流した。

 まだハリルホジッチ監督とは話せていないといい「これからかなと思います。初めましての選手も気さくに話しかけてくれたので、全然入りやすく入れたかな」と笑顔をみせた。

 鹿島では2トップの一角として同じく代表に選ばれたFW金崎とコンビを組むことも多い。「鹿島でやっているところをベースにしてプレーするのはもちろんですし、プラスアルファのところも出さないといけない。今まで選ばれていたわけじゃないですし、本当に失うものは個人的に何もない。内容も結果もついてくれば最高だと思います」と話した。

 ハリルホジッチ監督はこの日の公式会見で土居について「結婚式を準備していたようだ。結婚式はやめなくてもいいが、来てもらう」と発言。これについて土居は「そうですね、本当に間違った情報だったので、何とも言えないですけど」と苦笑い。代表合流後にメンバーにもいじられたといい「普通にオフしてましたって感じですね。納会に行ってましたし、それまでも普通に過ごしてましたし。自分の中ではオフシーズンに入ったって感じだったので」とあくまで何事もなかったことを強調した。

 初めて対面したハリルホジッチ監督の印象については「熱い人だなと思いました」と口にした。「本当にたくさんの素晴らしい選手たちがいますし、刺激をたくさん受けて、それをしっかり自分のサッカー人生の成長につながるように持って帰れたらなと思います」。熱い指揮官からの温かい?気遣いを胸に、活躍を誓った。