【江陰(中国)14日=小杉舞】20年東京オリンピック(五輪)でメダル獲得を狙う森保一監督(49)が天下取りを誓った。同五輪世代のU-21日本代表が参加するU-23アジア選手権。開催地の江陰市内には、華西村という世界で最も裕福と言われる村がある。通称「天下第一村」。近くにあると聞いた森保監督は「私も行ってみたい。我々も天下を取れるように頑張る」と宣言した。

 森保ジャパンは前日13日のタイ戦を1-0で勝利。DF板倉の2試合連続得点で、開幕2連勝を飾り1次リーグ突破を決めた。16日の北朝鮮戦で引き分け以上なら1位突破も決まり、上昇気流に乗り始めている。指揮官は「チームが立ち上がってまだ時間がたっていないので、1戦1戦ベースアップしたい」。この日の練習ではタイ戦の先発組を個々に呼び出し、反省会を実施。天下一品の指導力で選手と課題に向き合った。

 1970年代から栄えた華西村は、1人当たりの年収が約1億5000万円と言われており、東京タワーに匹敵する高さ328メートルの巨大な塔がある。その中には現在の価値で60億円という純金の牛が飾られ、村には金の塔もある。「金」パワーにあやかって、大会連覇はもちろん東京五輪もメダルをつかむ。