サッカー日本代表次期監督候補の主軸、ワールドカップ(W杯)ロシア大会の森保一コーチ(49)が就任に前向きであることが11日、分かった。日本協会が日本人路線の継続を再確認し、同コーチの昇格を検討している中で本人の意向と合致。13日以降に関塚技術委員長と接触する可能性が出てきた。田嶋会長もロシアで単独取材に応じ、初めて森保氏に言及。「候補の1人かもしれない」と否定しなかった。新監督を推挙する技術委員会は20日にあり、森保氏は20年東京オリンピック(五輪)代表とA代表の兼任監督を要請される見通しだ。

<代表監督に関する田嶋会長のコメント>

 ▼4月9日(ハリルホジッチ監督を解任直後の会見で)

 「最終的な意思決定は会長の専権事項だというふうに、監督に対しては認識しています。最終的にはやはり会長が決めなければいけないこと。特にこのような、緊急を要する時の決断ですから」

 ▼7月2日(ベルギーに敗れW杯敗退。西野監督の去就を問われ)

 「素晴らしい手腕を発揮してくれた。彼に任せ、信じてきてよかった。(続投は?)これはまず、技術委員会でしっかり話し合ってもらうことだと思っています。この大会の内容、西野さんの采配等ふまえて、しっかりと考えてもらいたいと思っています」

 ▼7月3日(敗退から一夜明け、ベースキャンプ地カザンで)

 「次の監督うんぬんの前に、外国人じゃないといけないとか、日本人じゃないといけないとか、ということについては、僕らは言及していない。そこのクライテリア(基準)の部分は、技術委員会でしっかり話し合っていると思う。(人選は?)いやもう全く白紙です」

 ▼7月5日(帰国会見で)

 「(西野監督の後任は)白紙。技術委員会で話し、早い段階で決めたいと思う。(西野監督の退任について)慰留しなかった。7月末を持って日本代表監督を終えることになります」

 ▼7月10日(W杯視察に向かう成田空港で)

 「本当に日本にとって一番いい人を選ばなきゃいけない。その前に、技術委員会でこういう監督というクライテリアみたいなものは、ちゃんと、技術委員会で話してもらいたい」