日本サッカー協会は30日、9月の国際親善試合「キリンチャレンジカップ2018」2試合の日本代表メンバーを発表した。W杯(ワールドカップ)ロシア大会後初の国際Aマッチ。W杯後に就任した森保一監督(50)の初采配となるチリ戦(7日・札幌ド)とコスタリカ戦(11日・パナスタ)の2試合が行われる。

森保監督の古巣サンフレッチェ広島からは初招集のDF佐々木翔(28)と、W杯ロシア大会に向けた予備登録メンバー入りしていたMF青山敏弘(32)が選ばれた。佐々木と青山は共に負傷に悩まされた苦労人。辛い時期を乗り越えての森保ジャパン選出となった。

初招集の佐々木はクラブを通して「日本代表に選出されて光栄です。今回選ばれたのは広島で結果を残せているからこそだと思っています。日本代表では結果にこだわり戦いたいと思います。応援よろしくお願いします」とコメントした。

佐々木は16年3月20日、大宮戦で右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂のけがを負った。4月に手術を受けて全治8カ月の診断を受けた。J1優勝の翌年だった16年はシーズンを棒に振り、復帰した17年の開幕前キャンプで再発。昨季は1試合も出られなかった。再起をかけた今季は左サイドバックとして、首位の広島をけん引。2年ぶりにピッチに立ち、日本代表に選ばれるまでの復活を遂げた。

主将の青山は今年、W杯ロシア大会前の親善試合で3年ぶりに日本代表へ招集された。だが、練習中に右膝を痛めて5月24日に無念の離脱。2大会連続出場となるW杯の舞台に立てそうで立てなかった。恩師森保監督に再び招集された32歳ボランチは、クラブを通して「新たな日本代表のスタートとなります。この2試合全力で臨み、勝利できる一員になれるよう頑張ります」と誓った。