日本サッカー協会は2日、国際親善試合チリ戦(7日、札幌ド)と同コスタリカ戦(11日、パナスタ)に臨む日本代表のメンバーの入れ替えを発表した。

1日のG大阪戦で左ふくらはぎを痛めた川崎FのMF大島僚太(25)と右外側広筋筋挫傷で同日の浦和戦を欠場したC大阪のMF山口蛍(27)が離脱し、横浜のMF天野純(27)と川崎Fの大卒ルーキーMF守田英正(23)を追加招集する。天野、守田はともに日本代表初招集で、クラブを通じてコメントを発表した。

天野は小学生の頃から横浜の下部組織に所属し、順大を経て14年に横浜に加入した。左利きのテクニシャンで、昨季から主力に定着し、今季もここまでリーグ戦全試合に出場中。セットプレーのキッカーも務めており、今季は得意のFKから2得点を挙げている。4月28日の鹿島アントラーズ戦で直接FKを決めた際には、その美しい弾道から鹿島のDF内田篤人が「俊さん(中村俊輔)みたいだった」とかつて横浜に所属したレジェンドを例に挙げて舌を巻いたほど。このたび、クラブを通じ「日本代表に追加招集していただき、とてもうれしく思います。これまでF・マリノスで積み上げきた事が認められたからこその招集だと思うので、自信を持って合宿に臨みたいと思います」とコメントした。

MF守田は大卒1年目ながら昨季Jリーグ王者の川崎Fの主力に定着した若き司令塔。流通経大在学中から同クラブの特別指定選手に承認されており、大学4年だった昨年12月の全日本大学サッカー選手権では、チームの優勝に貢献。大会最優秀選手にも選出された。川崎Fでは主に今回離脱した大島とボランチでコンビを組んでおり、繊細なパスサッカーを支えている。中盤の底からの針の穴を通すようなスルーパスと、力強い守備が魅力で、ルーキーながら王者川崎Fに欠かせない存在として活躍していた。クラブを通じ「日本代表は常に目指している場所です。今回、森保監督が就任され、初めての代表がスタートする中でのメンバーに入れたことをうれしく思います。しっかり自分の特徴をアピールしていきたいと思います。フロンターレの代表として頑張ってきます」とコメントした。