成り上がりのMF伊東純也(25)が、代表初ゴールで右サイド争いに食い込んできた。後半ロスタイム、右サイドで1対1の状況から、鋭く中へわずかに抜け出し、利き足と逆の左足で強烈ミドル。GKの手をはじき飛ばし、左隅へ決めた。

「縦へ抜けたら右足でクロス、左へかわしたらファーサイドを狙おうと。少ないチャンスです。出たら得点と思ってました」

縦へのスピードと、ラストパスも出せる器用さが売りだが、左のミドルを披露しインパクトを残した。「僕は高校は無名で、大学で頑張って、ここまで成り上がってきました。今回のメンバーは大学出身が多いので、負けないようにしたい」。昨年11月から磨いてきた左足シュートは、上を目指すための強力な武器になる。