日本代表の国際親善試合「キリンチャレンジカップ2018」ベネズエラ戦(16日・大分)とキルギス戦(20日・愛知)メンバーとU-21(21歳以下)日本代表UAE遠征の遠征メンバーが7日、都内の日本サッカー協会(JFA)で行われた会見で同時に発表された。

東京オリンピック(五輪)世代も率いる兼任監督の森保一監督(50)は、Uー21代表について聞かれ「全てのクオリティーを上げる。技術、判断の速さ。技術を発揮するために球際の部分、もっとインテンシティを上げていく」と口にした。その上で「これまで、代表の監督をされた方が口にしたインテンシティ、デュエルを高めることを持ちながら、西野さんがおっしゃった日本の技術を高めるのは、東京五輪世代の全てを高めるために伝えていきたい」と、歴代の監督が日本代表に足りないものとして強化に取り組んできた球際の強さ、インテンシティの強化に加え、ワールドカップ(W杯)ロシア大会を率いた、西野朗前監督が日本の特徴として大切にした、技術のさらなる強化を、並行して行っていく考えを示した。

森保監督は、日本代表の国際親善試合「キリンチャレンジカップ2018」ベネズエラ戦(16日・大分)とキルギス戦(20日・愛知)を率いるためUAE遠征には行かず、A代表の横内昭展コーチが監督代行として率い、和田一郎コーチも帯同する。そのことについて聞かれると「代表のコーチがUAEに行って、感覚とチームのやり方を伝える。そこで、いろいろな部分を東京五輪世代には刺激を受けて欲しいし、A代表を経験した選手は優位性として発揮してもらいたい」と、A代表に招集された経験を持つ伊藤達哉(21=ハンブルガーSV)に期待した。

U-21代表は8月のアジア大会で韓国に敗れたが準優勝した。森保監督は「直近のアジア大会で、アジアで準優勝することが出来たのは非常に自信を持って欲しいと思いますけど、自信プラス過信にならないよう、高めて欲しい」と語った。その上で「アンダー世代で満足するのではなく、A代表の活動をしながら五輪を目指すことを強く思って欲しい」と選手に、より高い意識を持つことを促した。

そして「決勝で韓国に敗れたが、良い試合をしてくれ、持っている力を100%出してくれた。韓国は、すばらしいチームだった。そこを最低限に持って、もっと高いところを見せて欲しい。球際で粘り強く戦うベースを見せてくれたが、そこから攻撃がどれくらい出来たか、課題はある。レベルアップの部分で、厳しい気持ちを持ってUAE遠征に臨んで欲しい」と、準優勝したアジア大会はあくまでベースであり、さらなる成長を選手たちに求めた。【村上幸将】