日本代表DF吉田麻也(31=サウサンプトン)が1日に帰国し、5日の国際親善試合パラグアイ戦、アウェーで行われる10日のW杯カタール大会アジア2次予選の初戦ミャンマー戦に向けて意気込んだ。

吉田は昨季終盤に肺炎を患った影響で3月と6月の4試合と南米選手権への出場を回避しており、1月のアジア杯以来、約8カ月ぶりの代表復帰となる。黒いTシャツに短パンのラフな格好で空港に降り立ち「久しぶりの代表ですし、しっかりといいスタートが切れるように」と力を込めた。

4年前の苦い思い出を教訓とする。15年6月のW杯ロシア大会のアジア2次予選の初戦では格下のシンガポール相手にホームで0-0のドロー発進。その後、7連勝して突破を果たしたが、16年9月の最終予選でも、ホームで迎えた初戦でUAEに1-2で敗北を喫した。吉田はこの2戦ともにフル出場。今回もFIFAランク33位の日本に比べると格下になる135位ミャンマーが相手だが「特に初戦ということは意識して、いい形で入れるようにしたい」と油断はない。

ミャンマー戦を皮切りに11月までの約3カ月間でW杯予選4試合をこなす。ボローニャで活躍する20歳の冨安が成長著しく、吉田が不在だった3月の試合で畠中や安西ら若手が代表デビューを果たした。最終ラインのポジション争いが激化する中「いろんな選手と話をしたい」と主将としての顔をのぞかせ、「しっかりといいパフォーマンスを出して、自分の存在価値を高めていきたい」。自身3度目となるW杯予選、頼もしい主将の経験が日本の力となりそうだ。【松尾幸之介】