日本代表がモンゴル代表相手に14得点し、W杯予選最多ゴールで快勝した。FW大迫勇也(30=ブレーメン)はハットトリックを達成。

MF鎌田大地(24=フランクフルト)の2戦連続ゴールも生まれるなど、前線の選手に次々と結果を残した。

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MF守田英正(25=サンタクララ)が代表初ゴールを決めた。前半33分、右サイドからドリブルで仕掛けたMF伊東のマイナスクロスに、後方から駆け上がり右足で正確に合わせた。前半だけの出場だったが、25日の韓国戦に続き強烈な存在感を放った。

流通経大3年までは無名の存在だった。全日本大学選抜の合宿で負傷した選手に代わり、追加招集されたのが守田だった。当時J1の大宮の主力との練習試合で、守田はセンターバックに入り、プロ相手に持ち味の守備力を発揮。相手の攻撃陣をシャットアウトし、川崎Fら複数クラブの目に留まった。当時の川崎Fは中盤に主力のエドゥアルド・ネットがいた。試合に出るだけでもハードルが高いクラブだが「ネットからポジションを奪ってこそ意味がある」。あえて高い壁に挑むべく18年に川崎Fへ加入。中村憲剛、大島僚太の隣で、戦術眼と技術を吸収し、プロ1年目から定位置をつかむと、9月に日本代表に初招集されるまでに飛躍的な成長を遂げた。

常に向上心を掲げ、今年1月に目標だった海外へ。川崎Fで磨いた技術に加え、ポルトガルでは「海外で仲間に認められるのは結果でしかない」と得点やアシストに貪欲になった。所属クラブでのデビュー戦でゴールを決め、1発でチームの信頼を勝ち取った。「相手にとって怖いのはシュート」と積極的にゴール前に顔を出し、前が空いたらシュートを打つ。今回、海外組として帰国すると「シュートを狙うべき位置、距離と幅は日本にいたときより格段に上がっている。そこを見てほしい」と自信をのぞかせていた。ポルトガルで磨いた積極性とシュート力が結果につながった。

韓国戦同様にMF遠藤航とボランチで並ぶ。1対1のデュエルに強く、ボールをサイドや縦に散らす強力なコンビをしっかりとアピール。W杯への歩みを確実に進める。【岩田千代巳】

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