国際Aマッチ3戦目で初先発に抜てきされたMF田中碧(23=デュッセルドルフ)が、前半8分に先制ゴールを決めた。左MF南野からのパスを逆サイドで受けると、冷静に止めて、右足で蹴り込んだ。

試合後は昨季まで川崎フロンターレでチームメートだった中村憲剛氏(40)からインタビューを受けた。少し照れたような表情を浮かべながらも、「小さい子どもたちがW杯を見られるように、日本が出ている姿を見せられるように、必ず勝って次につなげたいと思っていた」と、プロとしてしっかりとインタビューに応じた。

中村氏から「サポーターにメッセージを」と求められると、「ここに来るときに、5歳くらいの子どもがユニホームを着て、僕たちが乗っているバスの写真を撮っていて、こういう子どもたちに夢を与えないといけないとすごく感じた」などと話した。

中村氏も田中にインタビューできたことがうれしかったようで、ツイッターに「まさかこのタイミングで彼にインタビューをするとは思いませんでした。小さい頃から見てきたので、この大事な試合で抜てきされた中で、先制点を奪い攻守に躍動した彼の、試合後の次世代への思いが詰まった真っすぐ言葉には胸を打たれました。アオ、おめでとう。次も頑張れ」とつづった。

試合は後半25分に直接FKで失点したが、途中出場のMF浅野が後半41分に相手のオウンゴールを誘い、日本が2-1で競り勝った。

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