ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン戦(16日深夜)に臨む日本代表DF旗手怜央(23=川崎フロンターレ)が12日、オマーンに到着後、オンライン取材に応じた。11日のベトナム戦はベンチ外だったが、MF守田が累積警告で出場停止となり、所属チームで担っている中盤で出場するチャンスも見えてきた。A代表初招集で、最終予選ならではの緊張感を肌で感じながらも、23人のベンチ入りへ、強い思いを口にした。旗手の一問一答は以下の通り。

-ここまでの活動をどう感じているか

旗手 試合の雰囲気はやはり、まったくいつもの試合とは全然違いましたし、見ている自分も緊張した。いつもと違う感じになった。日ごろの練習では、楽しいは楽しいです。レベルも高いですし。ただ、その中に責任感や圧は少しずつ感じる。ただ。楽しいだけでなく責任があっての楽しさがあるので。今のところすごく充実した日々が送れている。

-活動期間は短いが、刺激があれば

旗手 昨日、試合を見たからこそ、試合に出たいというか。選ばれたことはすごく光栄なことですが、その中でも出られる人数が限られている。出場できる人数の枠に入りたい思いがあるし、ただ、今の現状ではまだまだ入れないので。毎日しっかりやっていきたいという思いを持っている。

-守田選手が出場停止。インサイドハーフでチャンスがあれば

旗手 昨日の試合を見てどうこう言うことはないが、ただ、僕が普段から意識しているのは、前に運べるときは前に運ぶ、ターンができるときはターンをする。ボールを持ったときは、ゴールに向かうプレーを意識していますし、ボールを持っていないときは、ボールホルダーに対してどういうサポートをするか。追い越すのか横に付くのか。そこは意識している。僕が出たら、日ごろやっているようなプレーもしっかり出せるような状況をつくっていきたいなと思っています。

-ベトナム戦で注目して見ていたポイント

自チームでやっている4-3-3のインサイドハーフは意識して見ていました。昨日でいうと、(田中)碧、英くん(守田)のポジションを見ていた。そこはちょっと意識して見ていた。

-川崎との役割の違いは理解できたか

川崎でやっていたことが、そのままこの代表に落とし込めるとは思っていない。一緒のことが出来るとは思っていない。ただ、自分自身のプレーを出すことは出来ると思う。そことリンクさせてみていた部分はある。

-食い込んでいくための意気込みは

自分自身だと思うので。毎日の積み重ねをしっかりやって、食い込んでいけるように頑張りたい。

-東京五輪が終わっての進化。何が変わったのか

何が変わったかは分からないですけど、夏に碧(田中)と薫(三笘)がいなくなって。2人が中心だった故に、いなくなったでかさはあった。だからこそ自分がやろうと思った。それが最初、いい方向にいかなかったけど、1回、けがをして頭を整理してからはスッキリできた。引っぱっていくという多少なりの気持ちが成長させてくれたと。それがすべてではないが、1つの要因ではないかなと思います。

-田中選手がオーストラリア戦で活躍。追いつけ追い越せの気持ちは?

少なからず、碧(田中)の活躍は見ていて刺激になった。日ごろから見ていてもしっかり準備をしている人だった。その準備が報われていると思う。僕も毎日、しっかり準備はしているので、チャンスを得ることができたら、チャンスをものに出来るように頑張りたい。