【シドニー24日=岡崎悠利】森保ジャパンは24日、敵地でオーストラリアと対戦する。最終予選は残り2試合で、現時点でB組2位。この試合に勝てば、7大会連続となるW杯出場が決まる。

大一番を前に、今回の代表活動、ここまでの動きをおさらいする。

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▽20日 日本から森保一監督(53)らコーチ、スタッフと国内組のほぼ全員が午前中に第一陣としてシドニーに到着した。

気温約25度で湿度は低く、夏の終わりの南半球は、過ごしやすい気候。夕方にはトレーニング場での練習が予定されていたが、Jリーグの試合直後に長距離移動を考慮し、宿舎でのリカバリーに変更された。

▽21日 シドニー郊外の練習場でトレーニングを開始。現地でサッカースクールに通う日本人の子どもたち約120人を含めた約250人が見学に訪れ、選手との記念撮影も行われた。

選手たちはリラックスした表情で汗を流した。一方のオーストラリア代表はアーノルド監督がコロナ陽性による自主隔離期間にもかかわらずビーチを散歩したことで謝罪と罰金を科されるなど、一騒動あった。

▽22日 試合2日前。この日の朝にDF吉田麻也主将(サンプドリア)、MF伊東純也(ゲンク)、MF久保建英(20=マジョルカ)が現地入り。夕方の練習ではさっそくスパイクを履き、急ピッチで状態を整える様子がうかがえた。

練習場ではスプリンクラーが使えなくなるアクシデント発生。スタッフが2つしかないじょうろで水をまいた。森保監督も両手に水がはいったバケツを持ち、ピッチを往復した。

▽23日 試合前日。降水確率は80%だった。しかし、夜が明けると晴れ。急に曇って気温が下がるなど雨の予兆は見られたものの、すぐに回復してほぼ降らずに終わった。現地の人は降水確率100%に加え、予報に雷が入ったときには本気で身構えるという。

▽24日 決戦まで天気は持つのか? 期待が膨らんだが、この日は朝から雨もよう。日本代表にとっては敵地で悪天候と、条件は厳しくなった。

試合開催にあたっては、報道陣もマスク着用するようオーストラリア連盟から厳しく指示されている。しかし、街にはマスクをつけている人はほとんどいない。新型コロナの1日の感染者数は一時3000人程度まで減ったところから約2万人に増加している。

観衆は約4万人となる見通しだ。チームをはじめ、関係者は徹底した感染対策のもとで試合を開催する。