ビーチサッカー日本代表は1日、兵庫・大蔵海岸公園で、ロシアの侵攻を受けるウクライナ支援を目的とし、同国代表との国際親善試合を開催。2日間行う予定の初日は、4-2で勝利した。

12分×3ピリオドの全36分を戦う同競技。2-2での第3ピリオド29分、FP赤熊卓弥(32)が、相手ゴール手前でGK河合雄介(34)からボールを受けると、そのまま反転し右足で決勝ゴール。32分にはFP山内悠誠(37)がゴールを決め、試合を決定づけた。

赤熊はゴールを振り返り「河井選手としっかり意思疎通のできたプレーだったと思う。細かい所も話しながら練習もやっているので、そういう所が出た」と手応えを口にした。

赤熊はこの日が国際Aマッチ通算100試合目の出場。昨年、初の決勝進出を果たしたW杯準決勝セネガル戦でも先制のPKを含むハットトリックを決め、躍進に大きく貢献。着実に結果を積み上げてきた。

ここまでを振り返り「たくさんの方に支えられた。自分1人ではここまでできなかった」と感謝の思いを口にした。

この日は733人の観客が駆けつけ、会場にはウクライナのサポーターも見かけられた。

日本サッカー協会田嶋幸三会長(64)は「特別な意味のある試合。スポーツを通してどうやってサポートできるかを考えた。スポーツでできることがあると思う」と、この試合への思いを語った。

親善試合2日目は2日、同会場で午後2時から行われる予定。

選手兼監督を務めるFP茂怜羅オズ(36)は「なかなかいい形でシュートまで持っていけなかった。今日は60%しか、チームのコンディションは持っていけていない。今日足りなかった所を明日出したい」と意気込みを語った。【波部俊之介】