第2次森保ジャパンは、次回ワールドカップ(W杯)への第1歩となった3月の2試合(ウルグアイ、コロンビア)を1分け1敗で終えた。初勝利が期待される中で、古橋の復帰や新たな選手を発掘。今回のメンバー選考から見えてくるものは何か? 気になる3つのポイントを探った。

■古橋復帰

W杯カタール大会のメンバーから落選した古橋が戻ってきた。スコットランドで今季公式戦31得点という目覚ましい活躍を遂げ、代表復帰への道を切り開いた。森保監督は「得点、ゴールチャンスに多く絡むことを期待したい」と説明した。

FWはW杯から浅野、前田、上田を継続して選出。町野は選外となった。クラブで絶好調の古橋だが日本代表では21年6月7日のタジキスタン戦を最後にゴールなし。今回の2試合でゴールを決められるか、代表定着へ結果が求められる。

■新主将

今回の活動の中で決定する。3月は遠藤がキャプテンマークを巻いた。指揮官は「代表は約束された場所ではない」と、主将任命の難しさについて語った。直近では吉田、その前は長谷部という不動の存在があった。現在では代表のほぼすべてを海外組が占め、競争は激化し、負傷離脱のリスクも増えた。

一方で若く経験の浅い選手を積極的に試す段階でもある。森保監督は「決めた後に臨機応変に対応していくことも踏まえて」と、途中で主将が代わる可能性にも言及した。日本代表における主将のあり方も変わりつつある。

■選手起用

3月から9人を変更。DFは9人から6人に減った。森保監督は「いろんなことを試す上では十分だと思う」と言及。特にサイドバック(SB)は専門が菅原のみになった。伊藤が左SBをこなせるため軸となる4バックを基盤にしつつ、3バックの採用も考えられる。ウイングバックを使うことで、森下や川村といった初招集組の起用もしやすくなる。

一方で常にポジション争いが激しい中盤と1トップは前回よりも多く招集された。森保監督は「良さを出せるポジションを持ちながら、ポリバレントに複数ポジションをして、組み合わせを考えたい。スペシャルな部分と、柔軟に違うこともできるところを見せてもらいたい」と、求める選手像を語った。

厳しい競争の中、2試合を通じて指揮官がどんな選手起用で序列を見定めるのか注目される。【岡崎悠利】