なでしこジャパン(FIFAランキング11位)が女子W杯の初戦でザンビアと(同77位)と対戦し、女子W杯初出場のMF宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)の2得点など、5発大勝で白星発進した。

序盤から攻め込むも、相手GKの好セーブやVAR判定などでなかなか先制点が奪えない嫌な時間が続いた。0-0の前半43分、宮沢の一撃が均衡を破った。最年少19歳MF藤野あおば(日テレ東京V)の低い弾道のクロスに、宮沢がゴール中央に走り込み右足で1タッチで合わせ待望の先制点を決めた。

2-0の後半17分には、右サイドのスローインから、FW田中美南(29=INAC神戸)がゴールラインギリギリで残しグラウンダーのクロス。ゴール前に走り込んでいた宮沢が右足で押し込んだ。後半23分のヘディングシュートは枠を外れ、惜しくもハットトリックはならなかったが、初の大舞台で2得点と持ち味を発揮した。

試合後の宮沢のコメントは以下の通り。

-2得点。今の気持ちは

宮沢 「本当にうれしいです」

-前半43分、藤野選手のクロスにあわせた

宮沢 「右から何度かクロスの形があって。入りきれないシーンがあったので。そこでしっかり冷静に決められて良かった。あおば(藤野)のことを信じて走って良かった」

-得点後、ベンチに走って池田監督に抱きついた

宮沢 「ゴールを決めたらベンチ行こうと決めていた。みんなで勝ち取った勝利だった」

-2点目は田中選手のクロスにうまく合わせた

宮沢 「ラインを出るか出ないかギリギリだったが、何が起こるか分からなかったので、しっかり入れて良かった」

-チームとして狙いは出せたように見えた

宮沢 「初戦はすごく難しい試合になると予想していたが、しっかりみんなで勝ち取った勝利だと思う」

-自身はW杯デビュー、結果出した

宮沢 「現地に来て下さった方々もたくさんいて、テレビで見てくれている方々もいたと思う。たくさんの方々の思いを背負って今後も戦いたい。今日、勝ちきったことを、次の試合に向けて準備していきたい」

-母への思いもあるのでは

宮沢 「初戦で結果を出せて良かった。まだまだ決めきれるシーンもあった。大会はこれからも続く。しっかり決めきってチームを勝たせられるような選手になりたい」

-W杯への思いを

優勝を目指したい。その中でも、自分の特長が少しでもチームの役に立てたらいい。貪欲にもっと仕掛けていきたい」