なでしこジャパン(FIFAランキング11位)が1次リーグ第2戦でコスタリカ(同36位)と対戦し、MF猶本光(29=三菱重工浦和)が先制ゴールを決めた。

前半25分、田中美南からペナルティーエリア左でパスを受けると、インサイドを確認しつつ、左足で逆サイドネットに突き刺した。今大会初先発で、記念すべきW杯初ゴール。監督の期待に応えた。

猶本は、10年のU-17ワールドカップ(W杯)準優勝で脚光を浴び、20歳でA代表に選ばれた。しかし、15年カナダと19年フランスのW杯、そして21年東京五輪と落選。悔しさを味わい、ようやくW杯メンバー入りを果たした「苦労人」だ。

W杯メンバーに選出されたことに伴う会見では、初選出の思いを問われて感極まり「すいません、何か。涙は枯らしてきたんですけど」と泣き笑いをみせ、そのストーリー性も含めて大きな反響を呼んでいた。

決勝トーナメント進出に向けてチームを勢いづける一撃となった。