なでしこジャパンのMF宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)が23年FIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会で得点王(ゴールデンブーツ賞)に輝いた。

準々決勝までの5試合、335分間の出場で最多5得点(1アシスト)。日本では優勝した2011年ドイツ大会のMF澤穂希(5得点)以来、3大会ぶり2人目の受賞となった。チームは準決勝進出を逃したが、4強進出チーム以外からの得点王は史上初めてとなった。

宮沢は日本サッカー協会を通じて「ゴールデンブーツを受賞でき、素直にうれしく思います。なでしこジャパンの選手として初めて出場したワールドカップでこのような記録を残せたことは、一緒に戦ったチームメートはもちろん、これまで指導してくださったコーチの皆さん、サポートしてくださった皆さんのおかげです。そういった方々とともにいただいた賞だと思っています」とコメントした。

6月に終わった昨季のWEリーグでは20試合1得点。W杯開幕前までの国際Aマッチは23試合の出場で4得点だけだった。それが初の大舞台で目覚め、快足を武器に2度の1試合2ゴールを含む5戦5発と量産した。1大会では11年大会の澤の日本記録に並んだ。

歴史に名を刻んだ快足アタッカーの次なる大きな目標は来年のパリ・オリンピック(五輪)での金メダル。10月下旬にはウズベキスタンで開催されるアジア2次予選がスタートする。

「より勝負のかかった場面、試合で重要なプレーができるようにならなければいけないと感じた大会でもありました。これから続く戦いではチームを勝利に導くプレーを見せられるよう、そのうえでまたこういった賞をいただけるように、努力を重ねていきます」とコメント。W杯得点王としての自覚は十分だ。

<女子W杯得点ランキング>

5得点 宮沢ひなた(日本)

4得点 ディアニ(フランス)、イレステト(スウェーデン)、ポップ(ドイツ)、ロード(オランダ)