アジア王者のU-17(17歳以下)日本代表が同セネガル代表との第3戦に2-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。引き分け以上で突破が決まる中、首位だったセネガルに対して堂々とした戦いで勝利。3チームが2勝1敗で並ぶ死の組を3位で通過した。

途中出場のFW高岡伶颯(16=日章学園)が3戦連発を含む2得点の活躍でチームを勝利に導き、得点ランキングトップに躍り出た。

森山佳郎監督(56)は、「決勝トーナメントに進むということがもう大前提だったんで、その意味では、0-0でどこまで行けるかっていうところをもう完璧に遂行してくれた選手たちが素晴らしいと思います」とたたえた。さらに「それだけじゃなく、2点もぎ取ったっていうことは、本当にこれはちょっと自分は想像してなかった」と驚いていた。

首位だった相手にほとんどチャンスを与えず、全員で粘り強い守備を展開。攻撃では伸び伸びとプレーして、2得点につなげた。

殊勲の高岡について「もう本当にスタートで使おうかどうかっていうところで、自陣ブロックで前半我慢する戦いということで、本人にも、お前を最初から出したいところだが、後半絶対流れを変える時が来るから、そこで勝負決めてくれっていうことを伝えて、ほんとにまたやってくれて、『またもや高岡』って感じですね」と笑顔。厳しいグループを突破し、決勝トーナメントに進んだ。4強以上を目標に掲げる監督は「これからがほんとのワールドカップだと思うんで、もうほんとに全力で、もう相手に立ち向かって、たぶんスペインだと思うんですけど、相手にかみついていきたいと思います」と力強く宣言した。