【ドーハ12日=佐藤成】

サッカー日本代表(FIFAランキング17位)が14日、アジアカップ(杯)カタール大会の1次リーグ初戦でフィリップ・トルシエ監督率いるベトナム代表(同94位)と対戦する。日本代表MF堂安律(25=フライブルク)が結果で周りを黙らせる。前回大会は20歳で出場。「調子に乗っていたので、今その時の自分に会えばひっぱたきたいぐらいです」と当時を笑いながら振り返った。

準優勝に終わり「ふがいない大会だった」といいつつ、得点を奪うなど確かな存在感を示した。そこから5年。日本代表で10番を背負うまでに成長した。「今の自分が、今までの自分の最高のコンディションでやっていると思っている」と自信に満ちあふれる。

エースナンバーを背負って初めて迎える大きな大会。しかし、得意の右サイドにはMF伊東や久保ら強力なライバルがおり、絶対的な存在ではない。「みんなを黙らせる一番いい機会だと思うし、結果に集中して、フォーカスしながらやりたいと思います」と力強く宣言した。

04年大会の中村俊輔、11年の香川真司など優勝時には印象深い10番がいた。「チームが優勝して、それに一番貢献している選手でありたいなと思います」。ドーハは22年W杯のドイツ戦、スペイン戦で得点を奪った縁起のいい場所。この日の練習では、鋭く縦に落ちるシュートを何本も決めて好調を伺わせた。「堂安の大会」にしてみせる。