サッカー日本代表(FIFAランキング17位)と中東王者イラク代表(同63位)が対戦する、AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会の第2戦が今大会初めて、地上波で生中継される。

これまでもアジアの戦いを伝えてきたテレビ朝日系が、日本時間の午後8時30分から放送。1次リーグの生中継は「ドーハの悲劇」から30年3カ月の注目試合だけで、あとは日本の勝ち上がりに応じて準々決勝、準決勝、決勝と最大4試合の地上波独占生中継を予定している。

現地解説は松木安太郎、内田篤人の両氏。東京スタジオではキャスターにナインティナインの矢部浩之、ナビゲーター川平慈英、解説に槙野智章氏、スペシャルゲストに影山優佳が名を連ねている。

高騰の一途をたどる放映権料を負担できず、日本代表戦を巡っては22年3月にFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の出場権を獲得したアジア最終予選の敵地オーストラリア戦が国内の地上波で放映されず、有料の動画配信サービスでしか視聴できなかった例がある。

さらには昨年11月、W杯北中米大会アジア2次予選のアウェー・シリア戦が、地上波も有料配信もない異例の事態に陥っていた。

選手も敏感で、前日18日の練習後には10番を背負うMF堂安律(25=フライブルク)が「アジア杯が地上波で放送されて(14日の初戦ベトナム戦はDAZN)いないのは、いろんな大人の事情があると思いますけど問題だと思うので、誰のせいとかは部からないですけど、そういう意味では注目される一戦になればと思います」と発言。地上波で日本列島に放映されるイラク戦へ、気持ちを高めていた。

さらには配信についても話が及び、有料スポーツチャンネルDAZNの値上がりに驚いた。2月14日から基本プランの月額が3700円から4200円に上がることに「そんな上がったんですか、きついですね」と。「何人か限定で払ってあげるくらいしかできないかも。そっちの方が面白い」と笑わせるなど、現地で話題に上がっている。

森保一監督(55)も、ベトナム戦で2失点したことに「批判の声も含めて見てもらえることが一番ありがたい。称賛も批判も含め、大きな輪が広がるとうれしいです」と前日会見で話していた。

その中でテレビ朝日系の生中継は大きい。「日本の進出時」という条件付きだが、この後は

準々決勝=2月2日(金)か3日(土)

準決勝=6日(火)か7日(水)

決勝10日(土)

1次リーグ第3戦のインドネシア戦と決勝トーナメント1回戦は、再びDAZNに譲ることが決まっている。