【ドーハ2日=佐藤成】性加害疑惑報道を受け、前日1日付でAFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会の日本代表からの離脱が発表されながら、決定を取り消して保留となり、この日に離脱が正式決定したMF伊東純也(30=スタッド・ランス)について、日本代表のMF遠藤航主将(30)が取材対応した。

準々決勝イラン戦(日本時間3日午後8時30分)を前に報道陣から質問され、次の通り答えた。

「選手としては、もちろん疑惑でしかないというところで、一緒に戦いたいという思いを伝えたり、二転三転したのは皆さんも分かってると思うんですけど、そうやって二転三転するということは、まあ、いろいろな人がいろいろな思いをもって話し合いを進めていく中で、そういう風になってしまったということなので。でも今はもう、とにかく純也の思いというものを尊重するしかないと思うので、僕らは、別にこのことがあったからといって、チームがバラバラになることはないし、まあ、もともと目標がアジア杯で優勝することで、今回の件は別で、常にまとまったチームとして戦っているので。やるべきことは変わらないのかなと」

-練習前に、山本(昌邦)団長から説明があったのか

「あ、そうです」

-何か自身から話は

「いや、別に僕は話してないですね、特に。はい、みんなの前で言ったことはないです」

-遠藤選手を中心に団長へ思いを伝えたのか

「最初は、協会全体でもちろん話をして、帰した方がいいという話になった中で、僕らは何とか一緒に戦えないかという話をしたので。こういう形になってしまったっていうところです」

-重要な選手を失ったか

「いや、もちろんチームとしては彼を失ってしまうというのは、すごく痛いとは思いますけど、でも、それを補うだけの選手たちはいると思いますし、さっきも言ったように、僕らの目標は何も変わらないところなので、とにかく、今ここに、別にその件について話に来てるわけじゃないし、まあ皆さんも、別にこの件に関して書こうと思って、ここに来ているわけではないと思うんで。だから、僕らはアジア杯で優勝するために、ここに来ているというところで、皆さん、そうだと思うんで。とにかく、まあ別に、これを機にチームが1回1つになるわけではないけど、僕らは、やるべきことは変わらずに、とにかく優勝を目指してやるという、ただ、それだけだと思います」