なでしこの海外組が、想定外の長距離移動を強いられる可能性が出てきた。パリオリンピック・アジア最終予選の北朝鮮戦が、第1戦(24日、アウェー)の1週間前になっても開催地が決まらない異例の事態。候補にサウジアラビアが浮上する中、17日、欧州で試合を終えたMF長谷川唯(27=マンチェスターC)FW千葉玲海菜(24=Eフランクフルト)DF古賀塔子(18=フェイエノールト)は、いったん帰国してチームに合流することを余儀なくされる。

サウジアラビアなら欧州から飛行機で約3時間。一方で12時間かけて日本へ戻り、再び開催地へ移動することになれば、体への負担が大きい。未定の状態が続けば、日本時間18日夜に試合があるウェストハムDF清水梨紗、MF林穂之香、リバプールMF長野風花らも想定外の過酷な移動を強いられることになる。

米NWSLソーンズでプレーするMF杉田妃和(27)は、移動について「体とメンタル的な疲労の中、回復しながらの練習になりますが、自分の体と向き合う部分でけがを防ぐことはできる」と経験を話した。加えて「お互い意見し合える場にもなる」と海外組の日本合流を歓迎。異例の状況でも、ピンチをチャンスに変える前向き思考で乗り切る覚悟だ。【岩田千代巳】