サッカー女子日本代表なでしこジャパンが北朝鮮と対戦するパリ五輪アジア最終予選第1戦(24日)が、中立地のサウジアラビア・ジッダで行われることが20日、決定的となった。

日本サッカー協会(JFA)佐々木則夫女子委員長(65)が明らかにした。開催地に関する正式文書こそ未達ながら、この日までにアジア・サッカー連盟(AFC)から、同地開催で準備を進めるよう連絡。チームは、この日夜に千葉市内の宿舎を出発し、サウジアラビアへ向かった。試合の4日前にようやく試合地が固まるという異例の事態。DF熊谷紗希主将(33)は選手目線の思いを包み隠さず明かし、池田太監督(53)は泰然自若の構えで臨むことを強調した。

■女子北朝鮮代表 データ乏しく不気味な軍団

昨秋5年ぶりに国際舞台へ復帰した。16年のU-17、20W杯で世界2冠を達成も、コロナ禍を理由に18年ジャカルタ・アジア大会以降は姿を消していた。23年9月の杭州大会に突如参戦。決勝で、なでしこジャパンではない若手主体の女子日本代表に1-4で敗れたが、FWキム・キョンヨンが大会6戦12発で得点王に輝いた。翌10月からのパリ五輪アジア2次予選では韓国、中国と同居したB組を2勝1分けで首位通過。日本との対戦成績は12勝5分け7敗で、アジアでは唯一勝ち越している。現在は黄金世代が20代の中盤から後半になったが、近年のデータが乏しく、不気味な集団だ。