なでしこジャパンが大一番を迎える。サッカー女子日本代表(FIFAランキング8位)は明日28日、国立で開催されるパリオリンピック(五輪)アジア最終予選第2戦で北朝鮮代表(同9位)と対戦する。勝者がパリ五輪切符をつかむ。池田太監督(53)は、同会場で前日会見に臨んだ。

運命の一戦を前に「高揚感、気持ちの高ぶりは、選手ともども、スタッフ一同もって前日のトレーニングにきましたし、今この会見にいます」と率直に思いを明かした。

中立地のサウジアラビア・ジッダで行われた24日の第1戦は0-0の引き分け。「1つの決勝戦のような、シンプルに明日の試合に勝利をする、そこだけを考えてプランニングをしています」と邪念なく勝利に突き進む。

初戦は5バックを引いてきた相手の守備にてこずり、思うようなサッカーを展開できなかった。中3日で迎える第2戦に向けてメンバー全員が起用できるコンディションが整っているという。「DPRコリア(北朝鮮)のロングボールに対応、セカンドボールを回収してマイボールにして攻撃につなげると、大事にしていきたい」と対策を語った。その上で、勝利には得点が必要になる。「得点するための前へのアグレッシブさ。距離感を大事にして相手のスペースを見つけるのが大事になる」とした。

負ければ終わり。勝てば五輪。ネガティブな思いが浮かんで来てもおかしくないが「手にするものと喜びもものすごい大きいものがある」。パリで躍動することや、見ている人の心を動かす喜び、出場権をつかみ取る喜びといったポジティブな面を伝えていくという。【佐藤成】

なでしこ、運命の北朝鮮戦 勝てばパリ五輪、負ければ終わりのアジア最終予選/ライブ速報します