【ドーハ（カタール）佐藤成】日本がイラクを2－0と下し、8大会連続12度目のオリンピック（五輪）出場を決めた。パリ五輪アジア最終予選（3・5枠）を兼ねた大会で、前半にFW細谷真大（22＝柏レイソル）と荒木遼太郎（22＝FC東京）がゴールを奪い、決勝進出を果たした。5月3日の決勝では、インドネシアを2－0と下し、初の五輪切符を手にしたウズベキスタンと対戦する。
中盤の底で先発したMF藤田譲瑠チマ主将（22＝シントトロイデン）は2アシストを記録した。ボールの配球、守備でのつぶし、全てにおいて好パフォーマンスを披露した。「まずは結果に直結するパスを出せた部分は自分にとっても自信につながると思います。他の場面でもコントロールはできていたと思うので、こういったプレーをもっと続けていきたいなと思います」と納得した。
細谷に絶妙な浮き球を供給した1点目については「寄せてこない割にラインが高いなと思っていたので、真大がその動き出しをずっと狙ってくれていたので、うまく出せたかなと思います」。荒木に出した絶妙なワンタッチパスには「大きいスペースが真ん中にできたのが見えたので自分もうまく走り出せたと思いますし、その後荒木もうまく反応してくれたのでよかったです」とうなずいた。
主将としてチームをまとめあげ、日本の連続五輪出場のバトンをつないだ。重視したのは一体感だった。「試合に出ている選手もそうですし、試合に出られなかった選手もベンチから大きい声を出してくれてますし、ロッカールームでもいろんな声が飛び交っていたので本当にいいチームになったなと思います」と誇った。
