サッカーのクラブ世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)の冠スポンサーから、トヨタ自動車が昨年を最後に撤退したことが29日、大会関係者の話で分かった。今後の冠スポンサーは未定。大会は毎年開催されており、ことしと来年は日本が会場となる。ことしは12月10~20日に開かれる。

 トヨタの広報担当者は「世界のサッカーの裾野は大変広がっており、多くの人たちが愛好するスポーツの普及、振興の一翼を担う一定の役割を終えたのではないか」とした。同社は欧州と南米のクラブ王者が争う前身のトヨタカップが始まった1981年からスポンサーを続けてきた。昨年はアジア・サッカー連盟(AFC)とパートナー契約を締結した。

 大会を主催する国際サッカー連盟(FIFA)は次の支援企業の選定を進めている。トヨタは3月、国際オリンピック委員会(IOC)と最高位スポンサー制度「TOPプログラム」の契約を結ぶなど五輪ビジネスでの存在感を高めている。