W杯カナダ大会を終えて再開したリーグ戦で仙台が快勝した。

 先制は前半19分、MF中野真奈美(28)の左FKにMF川村優理(26)が頭で合わせた。1次リーグで2試合に出場した準優勝メンバーが、応援感謝のあいさつ代わりの得点で沸かせ「ボールが最高だった。大舞台を経験した自覚はあるし、もっと自分が引っ張る気持ちじゃないといけない」と話した。

 同点とされて迎えた後半6分には、来月の東アジア杯(中国・武漢)の予備登録メンバーで、代表経験もあるFW有町紗央里(27)が決勝点。相手がハイボール処理をもたついたところをかっさらい、ドリブルから右足でシュート。ゴール左に蹴り込み「W杯中断期間中、決めきる技術を磨いてきたので良かった」。この日は誕生日でもあり、喜びがダブルで重なった。

 佐々木則夫監督(57)が視察した一戦で代表候補が活躍。有町は「監督、来てたんですか? 知らなかったですし、結果も実績もまだまだ。チームで結果を出すことで(代表入りの望みを)つないでいきたい」と控えめにアピールした。