鳴門が開始直後の失点から敗れた。キックオフ直後にパスを回していたが、開始30秒あたりでカットされる。そのままハーフウエーライン付近から矢板中央・坪川に40メートル以上のロングシュートを決められ、失点した。

 その後、攻守の要MF南野心(2年)が負傷退場するなどもあり、流れをつかみきれなかった。

 3月に香留(かとめ)和雄元監督が定年退職。夏場には後任監督が体調不良でチームを離れ、指導者不在で、7月は選手だけで活動していた苦難もあった。部員数は41人で選手権出場校の中では最少。全国1勝を挙げたが、2回戦で姿を消した。

 指揮を執った計盛(かずもり)健一コーチ(42)は「僕の力不足です。ファーストシュートを警戒できなかった。プレッシャーをかけないと全国ではシュートを打たれる。僕の経験不足。来年は選手がサッカーに集中できる環境をつくってあげたい」と悔しがった。