本領発揮できないまま、聖和学園(宮城)が5失点の完封負けを喫した。1回戦で05年度大会優勝校の野洲(滋賀)を縦横無尽に切り裂いたドリブルが、不発に終わった。1回戦で2得点を挙げたエースFW谷田光(みつる、3年)は「対策されていた。もっと前でプレーしたかった」と下を向いた。

 前半8分に先制を許してリズムが狂った。守備ブロックを組んで手堅く守る青森山田を最後まで攻略できず、谷田も封じられた。「失点する時間が早すぎた。逆に先制点をとりたかった。先にとっていれば逆になった」と振り返った。

 同校初の2回戦突破は達成できなかったが、ドリブルを主体とした華麗な足技で強烈なインパクトを残した。それでも谷田は「結果がすべて。もっと勝ちたかった」と悔しさをにじませた。昨年8月に疲労骨折した左足中足骨を完治させ、新潟医療福祉大経由で4年後のプロ入りを目指す。