準優勝となった鹿島の石井正忠監督(49)は、試合後の記者会見で拍手を浴びた。決勝こそ勝利を逃したが、大会を通じ開催国代表として健闘した手腕に各国の報道陣から称賛の声を送られた。

 それでも石井監督は「悔しい。本当に悔しいです」と顔をゆがめた。MF柴崎岳(24)の2得点で一時はリードしたは、延長戦で力尽きた。「選手たちは100%の力であのレアルに対し真っ向勝負をしてくれた。どうにか追いつこうと思ったが、私の力の無さなんじゃないかと」と唇をかんだ。

 自己管理を徹底し、宿舎でも規律を持って集中力を欠かさなかった。「体力的な部分ではいけるんじゃないかと期待していました。ですが個々のスピードやチャンスを決めきる体力は不足していた。そこに相手との差があったと感じた」。

 各大陸王者を相手に4試合を戦って得た自信は未来につながる。「この経験を生かし、来季はACLを優勝して、もう1度この場に立ちたい」と前を向いていた。