東京ヴェルディの19歳MF井上潮音は、大分トリニータとのホーム開幕戦で輝きを放ったものの、左太もも裏の違和感で後半20分にMF橋本英郎と交代した。

 この日は、中盤で試合を組み立て、前線に抜け出しては決定的なパスを次々と出すなど攻撃のタクトを振るった。「自分が攻撃に絡んで、いいリズムも出ましたし、直接は絡んでいないけれど、ボランチがボールに触っていたからこそ得点が生まれた」と胸を張った。

 ロティーナ監督も試合後の会見で「僕たちにとってのメッシ…いつもいいプレーをしてくれる、とても重要な選手」と絶賛した。そのことを伝え聞くと「メッシのようなプレーをするんじゃなくて、自分が抜けた時、違うチームになっちゃうと言われるくらい自分が存在感を発揮し、チームを引っ張っていくのが2年目ですけど大事」と力を込めた。

 だからこそ、この日の途中交代が悔しかった。「大丈夫は大丈夫なんですけど…やっぱり、もっともっと、プレーしたかった。90分、試合に出るために筋力強化、食事、睡眠…もっと普段の生活を見直し、90分通して存在感を発揮できるように、いろいろなことに取り組みたい。ケガはなくしたい」と体質改善、肉体改造への意欲を見せた。【村上幸将】