MFチアゴ・ガリャルド(27)が2試合連続ゴールで難病の少年を励ます。アルビレックス新潟は2日、セレッソ大阪戦(4日・金鳥スタジアム)に向けての練習を、クラブハウス練習場で冒頭のみ公開して行った。前節仙台戦(5月28日)で来日初得点を決めたチアゴは「僕は1点取ると、連続して取ることが多い」と自信を見せた。

 気持ちが入る理由がある。テレビ中継を見てチアゴのファンになったという東京在住の15歳の少年、「リョウマ君」の存在だ。リョウマ君は難病を抱え、通院生活を送っているという。4月にファンレターをもらい、以後、連絡を取り合っている。医師の許可が下り、C大阪戦後のホーム大宮戦(17日・デンカビッグスワンスタジアム)を観戦することになった。

 「少年時代、僕にも憧れの存在がいた。僕が彼の力になれれば」。大宮戦ではサイン入りユニホームをプレゼントする予定だ。そんな初対面を前に、仙台戦に続くゴールをC大阪戦で決め、リョウマ君にささげる。「最大限のことをしたい」と気を引き締めた。