川崎フロンターレがMF阿部浩之(27)のミドル弾の1得点を守り抜き、サンフレッチェ広島に競り勝った。川崎Fは暫定5位に浮上した。

 前半は広島の堅い守備ブロックに阻まれ、シュート0本に抑えられていた。後半開始と同時に、FW小林悠(29)が左FWから1トップに、阿部が左FWの位置に入った。前半は中央突破が目立ったが、後半からはサイド攻撃、小林の斜めのランニングとポストプレーから厚みのある攻撃を仕掛けた。

 後半11分、MFエドゥアルド・ネットの縦パスのこぼれ球が、ペナルティーエリア左外の阿部に転がった。阿部が左足を振り抜き先制に成功。残り12分で、川崎Fは「勝利の方程式」で守備固めにDF奈良竜樹(23)を投入。3バックで広島の猛攻をはねのけ、虎の子の1点を守りきった。

 4日の横浜F・マリノス戦はアウェーで0-2で敗れていたが、連敗を回避し、しぶとく勝ち点3を手にした。