セレッソ大阪が後半ロスタイムのPKで同点に追いつき、リーグ戦の連勝は4でストップも何とか勝ち点1をもぎ取った。

 0-1の敗色濃厚な展開の中、ゴール前の混戦で清水エスパルスがハンドの反則。途中出場のMF清武弘嗣(27)がきっちりゴール左に決めた。ロスタイムの目安が5分と示された中、決めたのは後半49分とまさにギリギリのドロー劇だった。

 右太もも裏の違和感で4日の新潟戦を欠場した清武は、ベンチスタートだった。尹晶煥監督が「迷ったが、早く勝負をつけようと入れた」と後半開始から投入。トップ下も両サイド、上下を激しく動いて、流れを引き寄せた。ただ、PKの前にはゴール前のチャンスでシュートを空振り。「PKの前に空振っていたから、頼むからもう1回チャンスがほしかった」。今季4点目は「絶対入ると思って蹴った」と自信を持って決めた。

 勝てば12年ぶりに首位に立つチャンスだったが、尹晶煥監督は「最後まで戦って引き分けに持ち込めたのはチームの力。これから大変なスケジュール。チームひとつになって進んでいきたい」。勝てなかったが負けなかった。前向きにとらえるしかない。