J2モンテディオ山形は今日21日、ホームでV・ファーレン長崎と天皇杯初戦(2回戦)を戦う。20日は天童市内で非公開練習を行った。現在9戦負けなしと勢いに乗って迎える天皇杯について木山隆之監督(45)は「トーナメントなのでまず勝ち上がること。その次に、出場機会が少ない選手の成長につなげる」と位置づけて戦う。

 その中で、先発濃厚なのがGK富居大樹(27)とDF宇佐美宏和(30)だ。ともに今季はまだ出場機会なし。富居は「結果を出したいという思いもあるが、気負いすぎると硬くなる」と静かに闘志を燃やす。今季はここまでGK児玉剛(29)がフル出場しているが、「GKはいつアクシデントが起こるか分からない。いつでも行けるように、常に準備しておくことがサブメンバーの最低限の役割」と自覚十分。

 昨季29試合に先発出場も、今季はここまで出番がなかった宇佐美は「久しぶりの試合なので緊張する」と話し、「これが最後のチャンスだと思ってやらなければ、今後につながらない」と背水の陣で臨む。

 木山監督も「先の戦いを考えると、今まで出番が無かった選手の活躍は必須」と選手層の上積みを期待している。今季無敗のホームで、チームの勢いをさらに加速させたい。【林野智】