ジュビロ磐田は2日、元日本代表MF松井大輔(36)がポーランド2部オドラ・オポーレに完全移籍すると発表した。04年からフランスやロシア、ブルガリアのクラブに在籍し、ポーランドでのプレーは13-14年シーズン以来。海外8クラブ目となる松井は、クラブを通じ「この年齢での海外移籍は、無謀と言われるかもしれないし、失敗するかもしれないが、挑戦すること、挫折することは自分の財産になると思っている。自分の道は誰も歩めない。前進あるのみ」とコメントした。

 関係者によると、約2週間前にオファーを受けた。松井は「今、勢いのあるジュビロを見て、僕も次に進みたいと思い決意した」とも語った。現在チームは04年以来の6連勝中。J1残留争いをした昨季からの成長も、海外クラブを渡り歩いた“挑戦者”の心を刺激したようだ。

 松井はJ2時代の14年に磐田に加入し、15年のJ1昇格に貢献。今季はリーグ戦7試合に出場し、無得点だった。磐田での最終戦となる5日のホーム広島戦後に、サポーターへのあいさつが予定されている。

 ◆松井大輔(まつい・だいすけ)1981年(昭56)5月11日、京都府生まれ。00年に鹿児島実高から京都入り。04年のルマンが海外初挑戦。アテネ五輪代表。国際Aマッチは31試合1得点。J1通算95試合7得点、J2通算117試合18得点。175センチ、68キロ。

 ◆Jクラブから欧州クラブへの年長移籍 三浦知良は99年にV川崎(現東京V)からクロアチア1部ディナモ・ザグレブへ31歳で移籍。藤田俊哉も31歳の03年に磐田からオランダ1部ユトレヒトに移籍した。千葉からロシア1部アムカルへ移籍した巻誠一郎は、8月7日アンジとのデビュー戦が30歳の誕生日だった。