浦和レッズはMF柏木陽介(29)のゴールで上海上港と引き分け、準決勝進出へ前進した。

 “爆買い”で加入した相手FWフッキの痛烈な先制パンチを食らった。前半15分、右サイドでボールを受けると中央にカットインし、約20メートルの位置から左足を一閃(いっせん)。ゴール右隅に突き刺した。

 衝撃の1発に、最前線にいたFW興梠は「(DFに)なにしてんだよ、より、すごいな、と」と振り返った。またDF槙野は「打った瞬間はゴールの枠を外れていたと思う。アウト回転がかかっていた。仕方ないで終わらせたくないけど、みんなで『あれはしょうがない』と切り替えた」と話した。

 アウェーゴールを奪って引き分けと前向きな結果を残したが、強烈な個で押してくる上海上港の驚異は勝てなかったことで次戦でさらに増す。槙野は「まだ状況はなにも変わっていない」と、緊張感を保っていた。