J2湘南ベルマーレが、台風21号による暴風雨で、練習場の神奈川県平塚市の馬入ふれあい公園サッカー場の天然芝グラウンドが水没してから一夜明けた25日、29日にファジアーノ岡山戦を行うホームのBMWスタジアムで練習を行った。

 勝ち点80で首位の湘南は、岡山戦に引き分け以上で1年でのJ1復帰が決まる。その佳境の中、練習場が水没したことについて、曹貴裁監督(48)は「自然災害だから、しょうがない。ヘドロとゴミの量が半端じゃなく、とても練習できる状態じゃない。選手には『スタジアムをお借りしたり、人工芝を使わなければならないけれど、ポジティブに。今まで出来たことが当たり前じゃない』と話しました」と語った。

 この日は、雨が降ったりやんだりの肌寒い天候の中、選手はミニゲームなどを中心に約2時間、汗を流した。「馬入が使えない中でも、いい準備をしなければいけない」という曹監督の言葉どおり、選手はホームゲームが行われるのと同じピッチ上で躍動。練習場が水没という異例の事態に見舞われながらも、試合さながらの流れるような攻撃を見せた。

 関係者によると、25日正午現在、馬入ふれあい公園サッカー場天然芝グラウンドの復旧の目処は立っておらず、岡山戦までの練習場所は調整中だという。【村上幸将】