FC東京は1日、ユース所属の高校1年生FW久保建英(16)と同2年生MF平川怜(17)がトップチームに昇格すると発表した。

 プロ契約を締結し、久保は「幼いころからの夢だったけど、大切なのはスタートではなくゴール」とあいさつ。「これまでと違ってプロという肩書が常について回ると思うので、誇りを持つとともに責任感も持って、ちゃんとした行動を取りたい」。

 久保とともに先月のU-17W杯インド大会に出場した平川は「世界との差を感じた。誰もが認める選手にならないといけない」と危機感からプロへの思いを強くした。

 背番号は久保が41、平川が40に決まった。今年中のJ1リーグ戦デビューを目指しており、残りは3節。18日のアウェー・サガン鳥栖戦(ベアスタ)、26日のアウェー・サンフレッチェ広島戦(Eスタ)、12月2日の最終節ホーム・ガンバ大阪戦(味スタ)のピッチに立てるか注目される。

 久保は「まず今回、プロ契約を結ばせていただいたことで、ほかのプロ選手と同等のチャンスをもらえるところまでは来たと思います。かと言って、まだ自分がそのチャンスをもらえるだけの働きをしているわけではないので、これから少しでも早くチャンスをもらえるように努力していきたい」と話し、平川も「まだJ1のピッチに立っていないので具体的な差は分からないですが、課題だらけ。食らいついていきたいですが、入れば年齢は関係ないという思いも持って頑張りたい」と意気込んだ。

 今後は20年の東京五輪やA代表のW杯も目指す。久保は「U-17W杯を経験したことで、よりいっそう、やっぱりサッカー選手として生きるからには、どの選手にとってもW杯は夢の舞台だと思うので、自分も目指していきたい。ただ、まだ正直、全然遠いので。うぬぼれず、自分が今できることをやりたい」。

 東京五輪に関しては「本当にいいタイミング。(有望株が多く)自分たちの世代が恵まれているとは感じますし、やっぱり一生に1回のチャンス。出場できれば、この上ない、うれしさがあります」と出場を熱望した。

 夢に向かい、今週中にもトップチームの全体練習に合流する。