なでしこリーグのマイナビ仙台は2日、DF奥川千沙(22=早大)FW沖野くれあ(18=宮城・常盤木学園高)FW宮本華乃(18=兵庫・日ノ本学園高)DF高平美憂(17=JFAアカデミー福島)FW武田菜々子(17=宮城・明成高)の来季加入内定を発表した。

 新卒を大量5人も獲得するのは異例のことで、常勝軍団の礎を築くための補強といえる。来季も指揮を執る越後和男監督(51)は、今回の補強を「将来的に優勝争いをしないといけない。即戦力というよりは、2、3年後のマイナビを支えていける選手をとった。即戦力として使えれば、使います」と語った。

 沖野と高平、宮本は、U-16女子日本代表候補にも選出。地元名門の沖野は「1年目から試合に出るのは難しいかもしれないが、自分は出られるようにしたい」と期した。越後監督から「パワフルで決定力もある」と期待の点取り屋で、皇后杯1回戦でも得点を挙げ、勝利に貢献。妹で同校1年のるせりは「マイナビでもエースとして活躍して欲しい」と願った。

 武田はクラブ史上、初めて明成から加入した。指揮官は同校側から1度練習を見てほしいと要請されて実際に見て、獲得を決めた。「(安本)紗和子と競り合ったが、スピードがあった。魅力的でした」と驚きの表情で振り返った。充実した戦力補強で、来季の躍進を目指す。【秋吉裕介】