ガンバ大阪のホーム最終戦は大ブーイングに包まれた。0-1で北海道コンサドーレ札幌に敗れ、公式戦12試合勝ちなしのクラブワースト記録を更新。

 試合後のセレモニーで長谷川健太監督(52)はサポーターに向けて「今シーズンはなかなか喜んでもらえる試合をできなかった。選手は非常によく頑張ってくれたが、私の指導力のなさ。これで快く5年間の幕を閉じることができる」。あいさつの前からブーイングはやまず「こういうブーイングを、これから声援に変えて来シーズンG大阪にぜひタイトルを奪取して欲しい。5年間ありがとうございました」と続けた。

 今季限りで退任する指揮官の最後のセレモニーがブーイングに終わり、主将MF遠藤保仁(37)は困惑した表情を浮かべた。長谷川監督が就任した13年から「この5年間で(G大阪が)一番タイトルを取っているチームなので(ブーイングは)複雑。サポーターの気持ちも十分理解できるけど、最終戦で勝って笑顔で終われれば」。チームは苦境に立たされているが、指揮官のためにも12月2日のFC東京戦は白星を目指す。